金沢区版 掲載号:2013年7月25日号

横浜市

大規模団地の再生を支援

高齢化や老朽化に対応

 横浜市は居住者の高齢化や建物の老朽化などの問題を抱える郊外部に位置する大規模団地の再活性化に向け、モデル事業の対象となる団地の募集を7月から始めた。9月中に複数の団地を選定し、再生支援に乗り出す。

 横浜市では高度経済成長期に、「東京のベッドタウン」として大規模団地や集合住宅が数多く建設された。しかし居住者の高齢化が進み、若年層の転出による地域活力の低下や買い物弱者の増加など、多くの問題が発生している。一部の団地では「高齢者買い物サービス」の実施など、独自の取り組みも見られるが、多くの団地はそうではない。

 大規模団地の状況を把握するため市は2012年度、市内の築30年以上で約500戸以上の61団地(※賃貸33カ所・分譲28カ所)を調査。金沢区では金沢シーサイドタウンの賃貸と分譲、金沢文庫の賃貸が対象だった。最近10年間(※00年〜10年の数値)の人口増加率や高齢者・年少者増減率を調べた結果、高齢化率は横浜市平均の20・1%に対し、賃貸32・4%、分譲29・3%と、それぞれ約1・5倍の数値。年少人口比率は同13・5%に対し、賃貸8・4%、分譲8・7%となり、少子・高齢化が顕著に進んでいることが判明した。

 市建築局担当者は「(大規模団地の高齢化率・年少人口比率は)市全体の25年先の数値と、ほぼ同じ状況になっている」と指摘。調査対象となった青葉区すすき野団地の佐々木勝幸会長は「約3分の1が高齢者世帯。団地内だけでなく、地域全体で考えていく必要があるのでは」と漏らす。

モデル事業始まる

 市は現在、高齢化対策や子育て世代の呼び込みなど個々の課題解決に取り組む集合住宅団地から、質問を受付けている。9月中には規模や課題を考慮し、モデル事業として2から3の団地を選定。11の政策タイプの中から、対象団地を「高齢者・子育てサービス強化型」や「住宅リノベーション型」などに分け課題解決に向けた「団地再生マスタープラン」を作成する。

 再活性化に取り組むモデル団地などの募集にあたり市は7月13日、「郊外部の集合住宅団地のこれからを考える」と題したキックオフセミナーを実施。団地住民など200人以上が参加し、団地の現状などについて説明が行われた。

 市建築局・住宅計画課長の黒田浩さんは「(大規模団地では)買い物弱者や孤独死など色々な問題があります。モデル事業を通し、団地再生を全市に波及させていきたい」と話した。

金沢区版のトップニュース最新6件

団地再生で共同事業体

横浜市とURなど5者

団地再生で共同事業体

1月19日号

がん患者の就労相談開始

横浜市立大学附属病院

がん患者の就労相談開始

1月19日号

長島氏が出馬を表明

横浜市長選

長島氏が出馬を表明

1月12日号

5人に牡丹賞を授与

金沢区民栄誉賞

5人に牡丹賞を授与

1月12日号

観光ツアー  1000通り準備

黒岩知事インタビュー

観光ツアー 1000通り準備

1月5日号

2047人が門出

金沢区の新成人

2047人が門出

1月5日号

関連記事(ベータ版)

金沢区版の関連リンク

あっとほーむデスク

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

パラ五輪通し共生社会を

3月19日

パラ五輪通し共生社会を

田口さんが人権講演会

3月19日~3月19日

金沢区・磯子区版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

  • 果物の頭はどこ?

    金子さんの草花の不思議発見第9回 リンゴとミカン

    果物の頭はどこ?

    文・日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(金沢区富岡西在住)

    2月15日号

  • 物語でめぐるわが街

    著・徳冨蘆花(「自然と人生」岩波文庫)

    物語でめぐるわが街

    文・協力/金沢図書館『沙濱の潮干』

    2月8日号

  • 富岡に残る戦跡

    金沢区制70周年記念連載 「地元の歴史 振り返る」第21回

    富岡に残る戦跡

    文/NPO法人横濱金澤シティガイド協会本コラムでは2018年5月に金沢区が区制70周年を迎えるにあたり、シティガイド協会の協力を得て、地元の歴史を振り返る

    2月8日号

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2018年2月15日号

政治の村で詳細情報発信中

お問い合わせ

外部リンク