高校野球県大会 横浜2年ぶり頂点 49校の激戦、きょう開幕
第95回全国高等学校野球選手権記念神奈川県大会決勝戦が7月30日、横浜スタジアムで行われ、横浜高校が平塚学園を3対0で下し、2年ぶり15度目の優勝を果たした。選手はきょう8月8日に甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する全国大会に出場する。
決勝戦は5回、1死の場面で長谷川寛之主将(3年)が右前安打で出塁。「初戦から投げている伊藤に先制点をあげたかった」と振り返る。そのエース・伊藤将司投手(2年)が先制の2塁打を放つなど、4連続長短打で一挙に3得点。伊藤投手の好投で、平塚学園に3塁を踏ませず完封した。渡辺元智監督(68)は「技術は互角。精神的な戦いが大きかった」と話し「甲子園は甘くないが、力あるチームを倒してきたので自信を持って戦いたい」と本戦に向け表情を引き締めた。
桐光・松井攻略が弾みに
「この日を絶対に忘れない」。全国屈指の左腕・桐光学園の松井裕樹投手(3年)に13三振を奪われた今春、選手は寮の部屋に新聞記事を貼り練習に明け暮れた。昨夏は準々決勝で4季連続の甲子園出場を阻まれた相手。松井対策で球速140Km/hに設定した打撃マシンを5m近づけて打ち込んだ。守備位置を入れ替え、エラー対策で守備練習を強化。作戦が奏功し、今大会準々決勝で松井投手に2本の本塁打を浴びせ、3対2で勝利をもぎ取った。同点弾を放った4番・高濱祐仁選手は「真っすぐが遅くなっていた。春からの取り組みがつながった」と話した。渡辺監督は「泣きながら練習に耐え忍んだ成果。松井君の存在で気合が入った。感謝している」と豪腕をたたえ「連打が効かない中、本塁打でしか勝てない。最高の勝ち方だった」と勝利を噛みしめた。
前評判の低かった横浜だが、初戦から接戦を制する我慢の野球で力をつけた。選手は一勝ごとに成長を感じていたという。桐光学園を破ったことで更に勢いづいた。「今年は桐光の松井と言われ、ここで横浜だと言わせたかった。甲子園では神奈川の野球のレベルの高さを見せつけたい」と長谷川主将は優勝を誓った。初戦は13日(火)、香川代表の県立丸亀高校と。
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