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金沢区・磯子区版 公開:2013年10月24日 エリアトップへ

県工業技術開発大賞「ビジネス賞」を受賞したスマホケースの開発者 藤澤 秀行さん 能見台在住 40歳

公開:2013年10月24日

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遊び心をカタチに

 ○…シュッ、クルッ、シャキーンッ。ヌンチャクのように振り回しているのはスマートフォン。「精密機械をあえて振り回したら面白いと思って」。遊び心から生まれたスマホケースにSNSユーザーの間で火がついた。代表取締役を務めるニットーで製品化したのは昨年。開発前からユーザーと意見交換して改良を進め、インターネットを使って資金調達したユニークなビジネスモデルが評価され、神奈川県工業技術開発大賞「ビジネス賞」を受賞した。

 ○…磯子区出身。町工場で育ったせいか「欲しいものを作る」感覚が自然に身についた。ものづくりを好んだ少年は、小学生でボードゲーム、中学生では工場の機械を動かしてランプシェードなどを作るように。大学時代の彼女には手作り机を贈ったこともあった。「言葉の表現が下手な分、ものにすると気持ちが伝わりやすいんです」と話す。

 ○…頭の中はいつも「なんでだろう」がいっぱいだ。電車の座席のリクライニング、家具のつなぎ目―つい覗いてしまう。「どう加工してるんだろうって、呼吸するのと同じ感覚で考えてるなぁ」としみじみ。閃きのヒントは日常生活に。「あったら便利だな、楽しいなというアイディアを製品にしたい」。社員はそのための貴重なご意見番だ。「恐る恐る聞いてみる」と笑う。願わくは社員に自社への誇りと自信を持ってほしい。初めての自社製品となったスマホケースはその第一歩となった。社員と一緒に会社を育てていく。

 ○…工場の特性を生かした駒を作って戦う、全国大会の実行委員になったのは昨年5月。再来年には世界大会も予定している。「製造業を盛り上げたい」と情熱は尽きない。若者や女性に興味を持ってもらおうと自社工場見学後、現場の風景を肴に酒を飲む「工場バー」を企画したことも。「待っていても仕事はこない。中小製造業から面白い製品を作ろうよ」。果てぬ遊び心で町工場の再起を狙う。

医療法人社団 船洲会 船洲会歯科診療所

1962年に開業して以来、60年以上地域の歯科診療を担ってきた総合歯科診療所

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