振り込め被害6千万円超 「劇場型」詐欺が主流に
金沢警察署管内の振り込め詐欺被害の発生件数が10月28日現在、27件にのぼり、昨年同時期に比べ11件上回るペースであることがわかった。被害総額は6600万円を超過(昨年比約2500万円増)。同署は注意を呼びかけている。
振り込め詐欺は巧妙化しており「劇場型」と呼ばれる手口が主流となっている。「劇場型」では息子や孫を騙る本人役のほか、上司役や取引先役など複数人が入れ替わり電話口に登場。リアリティを演出するため、信じ込んでしまうのだという。同署はチラシや講習などで具体的な事例を紹介するほか、各金融機関に顧客への声掛け徹底を呼びかけている。
声掛けで事前防止
一般人が振り込め詐欺を未然に防止した例もある。区内在住の岩井愛さん(29)は、ビアレヨコハマ(並木)でATM機利用のため列に並んでいた際、携帯電話をかけながら画面を操作していた女性の姿を不審に思い、声掛けを実践。事実確認すると、医療費の還付金を装った詐欺だとわかった。同署は9月30日、岩井さんに感謝状を贈呈した。
同署は「金融機関以外でも、詐欺を未然に防止できることがある。互いに声を掛けあい、本当に振り込むべきものか何度も確認することが大切」としている。
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