おもちゃ治療の名医 月1で開院
音の出なくなったピアノ、動かない電車、足の折れた人形――。壊れたおもちゃを修理してくれる横浜金沢おもちゃ病院(久松隆院長)の月1回の開院日には、平均15件ほどの依頼が持ち込まれる。
「診察」をするのは、日本おもちゃ病院協会(東京)の講習を受けた8人の”おもちゃドクター”だ。ドクターのほとんどは、普通の会社員を定年退職してから始めたボランティア。おもちゃ修理を仕事にしていた人はいない。子どもの頃からおもちゃを分解して遊んでいたという副院長の藤田民雄さん(65)は「みんな好きでやっているメンバー。それぞれ得意分野があるので、知恵を出し合いながら”治療”しています」と話す。動かない原因で最も多いのは、電池切れや入れっぱなしの電池の液漏れだという。「直ると嬉しい。逆に原因がわからず直せなくて眠れなくなる時もある」と笑う。
将来的には遠くに住む人にも利用しやすいよう、開催場所を増やしていきたいと願う。だが、経費をかけずに借りられ、修理したおもちゃの保管ができる”開院場所”を探すのは至難の業だ。藤田さんは「地道に協力してくれる場所を探していきたい」と話している。
問い合わせは【携帯電話】090・4700・8363(藤田さん)へ。
■おもちゃ病院開院日=釜利谷地区センターで毎月第4木曜日(午前9時30分から午後12時30分まで受け付け)。部品代は実費。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|