5代続いて金小育ち 「次の代も続いてほしい」
「木造校舎で寒いから、冬はおしくらまんじゅうをした」と山口日出夫さん(1946年卒)が思い出を語ると、息子の日敏さん(1974卒)は「僕の頃は児童が多すぎてプレハブを建てて勉強していた」と振り返る。金沢小学校に通う凪沙さん(6年)は山口家5代目の金小生徒。当時を伝える資料によると凪沙さんの高祖父・藤五郎さんは、開校の6年前に洲崎に生まれている。年齢からも在籍していたと考えられるという。
曽祖父にあたる武次郎さんの通知表には「工手」の授業に最高評価の「一〇」が並ぶ。「図工が得意だった」という日出夫さんを筆頭にその血は受け継がれる。凪沙さんも絵画で賞を受賞したばかりだ。
武次郎さんは龍華寺の門や屋根を修理するなど、町のために尽力したという。代々地域の中で生きてきた。そのためか凪沙さんも「5代続いているのは違和感がない」と話す。日敏さんは「娘の入学式などで校歌が流れると歌えるのが嬉しい。6代も続いてほしい」と笑顔で話した。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|