第7回金沢バンドフェスタの実行委員長を務める 早川 大二さん 富岡西在住 56歳
弦よ錆びるな心よ錆びるな
○…中高年世代による「おやじバンド」が主役となる金沢バンドフェスタの実行委員長。「何年も忙しく働いてきたおやじ世代が、『あの頃の音楽』への熱意を取り戻し、発表する。そんな場所づくりを第一に準備してきた」と意気込む。
○…70年代の米ロックを基調としたバンド「WHOTA(フータ)」のギターボーカルとして、第2回フェスタに出演した。音楽を始めた頃は「クラスでギターコードを抑えられない奴はいなかった」というほどのロック・フォークブーム。もちろん「ロック派」に所属し、ドゥービーブラザーズやイーグルスなどに熱中した。「練習スタジオも少なく、楽器を買うお金もない中で誰もが音楽に打ち込んだ。それほど僕たちにとって刺激的だった」と振り返る。「女にモテるために始めた」というWHOTAでの活動も、38年目を迎えた。「たとえ高い声が出なくなろうと、気持ちひとつで続けられるのが音楽。心は錆びてないよという思いがある」
○…普段は工務店や住宅関係企業に対する経営指南やプロモーションを行っている。年の半分は出張で、北海道から沖縄まで飛び回る生活。音楽とかけ離れた生活のようにも思えるが、「実はひとときも離れていない」と断言する。「自分の情熱をひとつの曲にしていく作業と、企業の魅力や理念を人に伝わるメッセージにしていく作業は、相通ずるんです」。移動の新幹線の中で作詞作曲をしながら、感性に磨きをかける。
○…「地元の音楽仲間」に出会えたことが、バンドフェスタに携わって味わった一番の感動だ。だからこそ「希望者にはできるだけ出てほしい」という思いも強い。かつて希望者は必ず出演できたというバンドフェスタも知名度が上がり、半数を落選させなければならなくなっている。今後は、より多くの発表の場を作っていくことが目標だ。「音楽をする人どうしがつながる、そんな場所を提供したい」と力強く話す。
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