1月26日の「文化財防火デー」にあわせ、称名寺(金沢町)で、消防総合訓練が行われた。金沢消防署や県立金沢文庫の職員、称名寺関係者、地域住民など約90人が参加した。
訓練は称名寺裏山から火が上がり、本堂へ燃え移ったという想定で実施。消火器による初期消火活動や参拝客の避難誘導、重要文化財の搬送などの動きを確認した。また近隣住民による境内の池の水を利用したバケツリレーや、消防隊による一斉放水が行われた。
称名寺には国指定重要文化財の弥勒菩薩をはじめとした複数の文化財が残されている。金沢消防署の中嶋俊明署長は「700年以上の歴史を持つ美しい景観や文化財を守るため、継続した訓練を行っていきたい」と呼びかけた。また同寺の須方隆證住職は「万が一の時、持ち出すことが容易ではない文化財もある。まずは火を出さないことを徹底したい」と話した。
また26日には旧伊藤博文金沢別邸(野島町)でも同様の訓練が実施された。
区内では昨年10月に市指定有形文化財の旧川合玉堂別邸(富岡東)が火事で全焼している。
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