2010年6月から通行止めになっていた「六国峠ハイキングコース」の安全対策工事が終わり、きのう12日の午前11時から通行ができるようになった。開通は3年8カ月ぶり。
同コースは金沢文庫から能見堂跡、金沢自然公園を経て、鎌倉まで続く。江戸時代には能見堂から大岡、蒔田を通り保土ヶ谷宿に至ることができた。現在は能見堂跡から約500m地点で途切れており、新道につけかえられている。
通行止めとなっていたのは、京急線金沢文庫駅側にある入り口から約300mの区間だ。両側の切り立った崖から小規模な落石が続いたため、安全対策の必要があると判断された。
ハイキングコースの道は横浜市が所有するが、両側の崖は民有地。そのため、安全対策工事は所有者に委ねられていた。市は有効な解決策を見いだせず、一時は「閉鎖も止む無し」という声もあったという。
進展があったのは、昨年度末ごろ。民有地を市が工事するのは異例だが、同コースの歴史性やハイキング愛好者に人気があることから、実施の検討を始めたという。「安全性を最優先するなら、コンクリートで崖をかためるのが一番だが、ハイキングコースという特性を考え、ネットで落石を防ぐ方法を選択した」と話すのは、土木事務所の小金井健至係長。今後は植生が復活してくるのではと期待を込める。「多くの人に、ぜひ活用していただきたい」と話している。
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