金沢区自主企画事業 20の新規事業に着手 地域の課題解決図る
2014年度の金沢区編成予算案がこのほど発表された。自主企画事業は1億277万円で、13年度比で1622万6千円減。防災・少子高齢化・地域活性化を軸に、課題解決を図りながら区の魅力向上や区民同士のつながりを深めていく。
「見直しを行い、事業の廃止・統合で財源を確保した上で新たな事業に取り組む」と区総務課。今回、見直しされた事業は15で、新規事業は20。昨年度同様「地域の皆さまと共に考える、挑戦する、つくる!」を基本目標に、大きく6つの事業テーマに分けられた。
柱となるのは「環境未来都市を目指し、地域と共に課題解決や活性化に取り組む仕組みづくり」(1171万7千円)。地域と協働で少子高齢化などの課題解決を行うために、オープンデータ活用や大学との連携を深め、地域活性化を目指す。すでに開始している「かなざわ育なび.net」は子育て世代に情報発信することで、若年層の地域への関心を高めたい考えだ。
区の魅力を伝える「金沢区の特徴である歴史資産、観光、大学、産業の活用」(2506万6千円)では新たに歴史AR(拡張現実)アプリケーションソフトの作成に取り組む。過去の様子を映像で見ながら街歩きが楽しめるアプリで、6月の完成を目指す。
「安心して子どもを産み育て、子どもが健やかに育つまちづくり」(1905万1千円)で新たに始まるのが「読んで知って楽しむかなざわ」。読書活動推進条例に基づき、区の特色を生かした事業を実施する。区の民話や物語の朗読、読書感想文コンクールなどを下半期から行う予定だ。
さらに災害発生時の共助の仕組みを拡充する「”えんづくり”事業」や、認知症に関する講座を受けた人が、先生役となって地域で教える「認知症 免許皆伝講座」など、区民の横のつながり強化を図っていく。
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