金沢総合高校のイラスト部から、プロを目指す2人の生徒が卒業する。
部長を務めた角田佳菜子さんが本格的にイラストを描き始めたのは、高校生になってから。小さな頃から体を動かすことが大好きで、部活動は運動部ばかりを選んできた。だが、同校の文化祭でイラスト部の先輩の作品を見て感動。「本格的にやってみたいと思った」と振り返る。角田さんが得意とするのは、パソコン上で描くデジタルイラスト。色彩の繊細さや線の丁寧さが持ち味で、日本デザイナー学院主催のコンテストを始め数々の賞を受賞してきた。「コンテストは自分の実力を知ることができるいい機会だった。他校の受賞者との話は刺激を受けた」。今春から専門学校へ通い、プロのイラストレーターを目指す。
一方、笹崎和さんは小学生の時から「マンガ家になりたい」と、自由帳に絵を書いては友達に見せていた。昨年、少女マンガ雑誌「なかよし」で「もう一歩賞」を受賞。進学せずに、マンガ家の道を突き進むことを決意した。進路の岐路に立ち、精神的に不安定になった時もあったというが、「人生は一度きり。学校はいつでもいける。やるしかない」ときっぱり。出版社の担当がついた現在は、プロデビューを目標に、「新人まんが賞」への投稿作品創作にはげむ毎日だ。
ストーリーは「めっちゃ恋愛系」。「妄想しながらにやにやして描いています。担当さんにも『自分がキュンキュンしないとだめだよ』って言われているんで」と笑う。高校時代の財産は刺激し合える友人に出会えたこと。「高め合える存在」とともに、夢に向かってたゆまぬ努力を続ける。
|
<PR>
金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|