横浜市立大学鈴木・国吉ゼミ所属の学生が、金沢八景駅周辺を会場にした「マルシェ(市場)」を企画している。区内の名産が並ぶマルシェを開くことで、より魅力あるまちづくりに貢献したい考えだ。
マルシェは同ゼミ内に設置された「金沢研究会」の7人のメンバーが中心となって進められており、今春、瀬戸神社での開催を予定している。
フランス語で「市場」を意味するマルシェ。区内の漁港や農園、工業地帯などで生産される「地元の名産」が並ぶ市場をつくることで、地域の魅力を区内外に発信していきたい考えだ。
同研究会代表の藤井ひとみさん(2年)は区内の出身。大学でのまちづくり研究を通して、住んでいても気づかなかった「地元の名産」の魅力を知った。「地元から離れていった友達みんなが『金沢区に戻りたい』と思えるような地域になるよう、力になれれば」と意気込む。
現在、開催を目指して出店を募っているが、現段階で参加を表明しているのは数件のみと難航。農作物は初夏まで出荷が少ないため農家の協力を仰ぐのが難しいほか、漁業関係も土日は操業日のため参加が難しいなど、課題は多い。同研究会の木幡有希さん(2年)は「今後は食品加工を行う工場にも視野を広げ、出店のお願いをしていきたい」と話す。
海産物フェスの経験糧に
同研究会は今年2月、金沢漁港で行われた「海産物フェスタ」に出店した。区内の製パン店でパンを調達し、同漁港で獲れたあさりを使い、クラムチャウダーを作った。
「皆で資金を出し合って材料を買った。原価率や収益の計算が難しく、イベント開催の難しさを知った」と藤井さん。マルシェを「継続した活動」にしていくことも同研究会の目標のひとつ。だからこそ「収益の確保」は必要不可欠な要素だ。「原価や利益計算も、地域のお店に教えてもらった。学んだノウハウを次に生かしたい」と話す。
同研究会はこれまでも積極的に金沢八景駅周辺のまちづくりに参加しており、「はちのば」や「さわさわ学生会HAKKEY+」などの情報発信の場を作ってきた。今年度は「地域資源を生かした場所づくり」「継続した活動」といったテーマに重点を置き、マルシェの開催準備を進めている。
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