6月25日、横浜市工業会連合会の会長に就任した 榎本 英雄さん 能見台在住 66歳
愛を持って役職を果たす
〇…「横浜市と連携し、会員の役にたつ市工連を目指したい」と新会長としての抱負を語る。鳥浜の横浜市金沢団地協同組合や横浜南法人会など会長職を歴任してきた。どの団体でも欠かさないのは事務局員に対する「ありがとうございました」の言葉。「一生懸命仕事して下さったら、認めないと。一番嫌なことは私がするから」と温和な表情を引き締める。「日本のものづくりの強さは中小企業の強さ。今まで以上に、工業の仲間づくりができる仕組みをつくり、会員企業同士が活性化し合っていきたい」と語る。
〇…63年の歴史を持つ区内通信機器メーカーのトップを務める。「公私混同はしない」「10年、20年先のビジョンを持つ」など確固たる経営理念の礎は、父親の背中から学んだ。「大企業の評価基準は財務力だが、中小企業は満足力」。社員とその家族や得意先、関係企業、地域社会--皆が満足できるような「いい会社」を追い続ける。会社を辞める人がほとんどいないという事実からも、社員の満足度が伺える。得意先から言われる「アットホーム」「暖かな雰囲気」といった社風は、そのまま社長の人柄を表すかのようだ。
〇…北海道で過ごした大学時代はワンダーフォーゲル部に所属。1年間休学し、欧州から中東を経て、陸路でインド、ネパールまで貧乏旅行をしたこともあったという。旅は今でも数ある趣味の一つ。数年前にはJR全線踏破を達成した。「次は司馬遼太郎の『街道をゆく』を片手に、現地を訪ねたい」と興味は尽きない。
〇…金沢に移り住んで30余年。「海・山・歴史と三拍子そろったこの街が大好きなんです」という。「関わったものは愛さないと」。様々な役職を経験した今、興味があるのは地元金沢の「観光」。「(金沢)は鎌倉時代からの歴史がある、すばらしい土地。この地域の良さを発信して、観光を盛んにしていきたいという思いがある」とほほ笑んだ。
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