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東谷津町内会 高齢者施設と協定 地理的不安に対し協力

社会

公開:2014年7月17日

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(左から)中山ホーム長、渡辺会長、中嶋署長
(左から)中山ホーム長、渡辺会長、中嶋署長

 東谷津町内会(渡辺清会長)と介護付き老人ホームの「メディカルホームグランダ金沢文庫」(中山準ホーム長)が7月4日、消防応援協力に関する覚書を締結した。緊急車両の進入など、地理的な不安がある同町において、協力関係の締結は不可欠だ。

 締結式は金沢消防署(中嶋俊明署長)が立ち会い行われた。住民が災害時の一時避難場所として同施設内や駐車場を利用できるほか、同老人ホームでの火災発生時に、住民が初期消火や避難の手助けをすることが記されている。

 「こうして協力関係を結べることは、地理的条件が悪いだけにたいへん心強く思う」と話すのは渡辺会長だ。

 東谷津町は国道16号線沿い金沢文庫交番の北東に位置し、約300世帯ある。町内へ入る道は国道から延びる数本のみ。さらに道の幅員が狭く、各家庭に枝状に延びている。そのため緊急車両がスムーズに進入できない恐れがある。

 同老人ホームが建設される場所は、以前広い駐車場があった。高台にあり、一時避難場所としても設定されていた。近隣にも一時避難場所に設定されている「城山台公園」があるが、長い坂を上らなくてはならない。高齢者にとって不安という声もあったという。「再びこの場所が一時避難場所となったことで、安心できる」と渡辺会長は話す。

 「協定はホームにとっても心強い」とは中山ホーム長。夜間は5人のスタッフで対応しているため、「万が一火災が発生した場合、スプリンクラーなどの設備があるとはいえ、地域住民の協力は無くてはならない」と話す。また協定の締結は、ホーム住人と地域との交流のきっかけにもなるという。「普段の交流が災害時の協力に生きてくるはず」と期待を寄せる。

 金沢消防署によると区内では近年、高齢者福祉施設での火災は発生していない。同署予防課の板谷晋哉さんは「素早く逃げることのできない要援護者に対しては、地域の支えは欠かせない」と話す。区内では10の施設で、同様の覚書がすでに締結されている。

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