金沢区医療救護隊の活動訓練が11月27日、横浜市立大学の福浦キャンパスで行われた。区内の(※)医療救護隊員、病院関係者、三師会関係者、区役所職員ら59人が参加。参加者同士の顔の見える関係づくりや課題の抽出を目的としている。机上訓練は、災害医療体制を見直し区内7病院を医療救護隊の参集場所に変更した後、初めて。
訓練は参集拠点となる7病院と区災害対策本部、休日急患診療所の9つのテーブルに分かれ実施。一週間前の11月20日に震度6弱の地震が発生した想定で、発災から病院への参集、区本部への情報伝達、巡回診療への準備などをシミュレーションした。参加者は当時自身がいた場所から病院に参集する手段や病院の受け入れ体制などを確認。各テーブルで「誰が何をするのか」を具体的に話し合った。
「自院で診療するのか拠点病院に参集するのかの状況判断は難しそう」というのは、かとう整形外科クリニックの加藤信岳医師。関係者一同が初めて顔をあわせ、「山積みの課題がある」と共通認識が得られたことが最大の収穫なのではと話す。また、横浜なみきリハビリテーション病院の平澤誠事務長は「とても勉強になった。院内のことしか考えていなかったが、地域との連携をもっと強化しなければと痛感した」とコメント。両者とも具体的かつ機動力のあるプランを早急に作成する必要性を訴えた。区は今後も定期的に訓練を行っていく考え。
一方で「実際に参集する医師や看護師の参加者が少なかったのは残念」との声も。11月現在、区内の医療救護隊には医師・薬剤師・看護師ら274人(11月現在)が登録。今回参加したのはこのうち10人だった。
※医療救護隊…医師・薬剤師・看護師らで編成され、災害発生時に避難場所などを巡回診療する。
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