神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

金沢消防署 人命救助の2人を表彰 六浦3丁目火災で活躍

社会

公開:2014年12月4日

  • LINE
  • hatena
表彰される森川さん(左)と石渡さん
表彰される森川さん(左)と石渡さん

 金沢消防署は11月25日、火災時の人命救助を行ったとして、森川加枝子さん(53)と石渡益男さん(63)に感謝状を渡した。火災は同日午前3時に六浦3丁目で発生し、住宅1棟が全焼、1棟が部分焼した。死傷者はなかった。原因は現在調査中。

 第一発見者の森川さんは、火災現場と道路を挟んで向かいの家にいた。「寝しなにボンという大きな音と、バリバリという音、『おーい』という声が聞こえた」と振り返る。

 窓を見ると外が明るく、驚いて外に出ると、もうもうと煙が出ていた。近所の家の呼び鈴を鳴らしたところ、すぐに出てきたのが石渡さんだった。

 ベランダから助けを呼ぶ人に対し、協力して脚立をベランダに立て掛け、脱出の手助けをした。

 「私ひとりだとパニックになっていたと思う。石渡さんが来てくれて本当に助かった」と森川さん。脚立を下から抑えていた石渡さんは「上からはかなりの熱気を感じた。これ以上気づくのが遅かったら危なかったのではないか」と話す。

 同署の中嶋俊明署長は「迅速な判断と行動はなかなかできることではない。本当に勇気のある行動で尊い命を救ってくださった」とねぎらった。

重なった偶然

 救出劇は、いくつもの偶然が重なって生まれた。

 森川さんはその日、父親の命日に合わせて山口県から里帰りをしていた。夜中まで母親と話しこみ、寝る場所もいつもと異なり、現場に近い窓際だった。「奥の部屋に寝ていたら気づかなかった」と話す。また救出に使った脚立もたまたま、庭の手入れのために取り出しやすい位置に移動していた。父親は生前、助け出された人との仲が良かったという。「きっと亡くなった父が教えてくれたのだと思います」と話した。

 市内の火災発生状況は11月25日現在862件で、前年同日比3件減。死者は18人で、負傷者は121人。

 区内は24件の火災が発生しており、前年同日比で18件減っている。死者はなく、負傷者は2人。主な原因は放火4件、食用油2件、コンロ2件と続く。

 同署は「これからの時期、ストーブなどが原因の火災が増える。乾燥もするので、いっそうの注意が必要」と呼びかけている。

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

「食」のシェア空間が完成

磯子区洋光台

「食」のシェア空間が完成

飲食店開業など支援

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

ランドセルを海外へ寄付

金沢区PTA連絡協議会

ランドセルを海外へ寄付

15の小中学校から352個

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月11日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

4月4日

磯子の小学生と交流

プロバスケ横浜BC

磯子の小学生と交流

初のホームタウン企画

4月4日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook