高齢者の就労をサポート 12月15日、相談窓口を開設
横浜市は12月15日(月)、高齢者の就労などを支援する相談窓口「生きがい就労支援スポット」をいきいきセンター金沢4階(泥亀1の21の5)に開設する。運営は横浜市シルバー人材センターに委託。
相談窓口の開設は、市内1カ所目でモデル事業として実施される。いきいきセンター金沢には区のボランティアセンターをはじめ、区社会福祉協議会や区シニアクラブ連合会の事務所があるほか、区民活動センターのある区役所とも近い。「各団体と互いに連携がとりやすい立地が、金沢区をモデルに選んだ大きな理由」と市担当者は話す。就労に限らず、地域活動やボランティアなどにも幅広く対応できる体制を目指す。
区内の65歳以上の高齢者は5万930人(今年1月現在)。高齢化率は24・9%で区民の4人に1人が高齢者だ。「定年後、地域と結びつきにくい世代を地域活動の場につなげていくことが狙い」と市担当者。何かを始めたいと思いながらも「何をどうしたらいいのか分からない」という人が引きこもり孤立化しないよう、「社会に出る橋渡しができれば」と話す。
運営は委託先の市シルバーセンターが行う。窓口業務を担当するのは、神谷和男さん(64)と小林友紀子さん(30)。相談者一人ひとりに合わせた就労やボランティアなどの地域活動を紹介し、生涯現役で活躍し続けられるよう、支援する。また、相談にのるだけでなく、公共施設や福祉施設を訪問し、相談者の就労先や受け入れ先の開拓も担う。想定される活動先は学童保育での指導補助や買い物代行などの生活支援サービスの担い手など。
自身も定年後、仕事探しに苦労した経験を持つ神谷さんは「とにかく話を聞いて、一緒に考えていく”いきがいコンサルタント”になれれば」と話す。相談は予約制で、受付時間は平日の午前9時から午後5時(【電話】045・370・8356、15日から)。
このモデル事業は来年3月までを予定している。成果を検証しながら、今後の事業展開などを検討していくという。
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