議員記者がゆく 次世代のため財政健全化を 神奈川県議会議員 松崎淳
――松崎議員は初当選後から一貫して、神奈川県が将来の展望を描くためにも、徹底した行財政改革が必要であると主張されています。
松崎―決算特別員会での質疑は合計7回を数えました。県債管理目標の設定、プライマリーバランスの黒字化を一貫して訴え、取り組み目標年次まで明確化しました。昨年11月には、中期財政見通しの策定についても質問し、財政部長から「作成を検討していきたい」と初めて前向きな答弁を引き出しました。
今年度予算は前年度の決算黒字を受け、過去最大規模の積極型予算としてスタートしました。しかし、来年度当初予算編成に向けての依命通知では、550億円の財源不足が見込まれるとされています。今後の県財政は、介護や医療関係費の増加、老朽化が進む施設やインフラの維持管理に、多大なコストがかかることは明白です。将来世代に負担を先送りすることなく、計画的な財政運営を行っていく必要があります。
――財政健全化策の一つとして早くから遊休県有地の売却に着目してきました。
松崎――県議会初挑戦の16年前、金沢区内に点在している空き地を見て、疑問に思ったのが出発点。活用を訴え続けた結果、今年度の売却額は169億円に。来年度予算案には、売却予定収入62億円が計上されました。区内釜利谷にあった遊休県有地は今では立派な住宅が並び、子どもたちの笑い声が響く地域になっています。こうした風景を眺めていると、心が和むとともに、より一層、県政改革に取り組まなければと身の引き締まる思いです。
―次回(3月19日号)は神奈川県の防災対策などについて伺います。
企画・制作/松崎淳事務所
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