横浜市立大学附属病院の屋上にこのほど、薄膜太陽電池が設置された。昨年12月に着工し、今年1月28日から発電が始まっている。
地上50mの11階に設置された薄膜太陽電池。「周辺にこれ以上高い建物がなく、太陽もさんさんと降り注ぐ好立地。活用しない理由はないと、約6年前から太陽光を検討していた」と担当職員の工藤牧子さんは話す。しかし、海辺に近いため風の影響が強く、塩害の恐れもあることから太陽光パネルは設置できなかったという。また、「築年数が25年になり防水し直す必要があった。一緒にできるものを探していた」と工藤さん。シートタイプの「薄膜シリコン太陽電池」を用い、屋根の防水シートと一体化させて使用した。
設置面積は536平方メートルで、発電出力は約19kW。年間想定発電電力量の約25kWhは同院の照明電力量の約0.5%に相当する。照明やコンセントで消費される。発電量などはモニターで確認でき、今後同院の待合ホールでも見られるようになる予定だ。
今回の太陽電池は、神奈川県が実施する「薄膜太陽電池普及拡大プロジェクト」など、2つの助成を受けて導入されたもの。工藤さんは「補助金制度が充実し、設置する施設が増えていけば」と話していた。
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