4月1日付で金沢区長に着任した 國原 章弘さん 小田原市在住 55歳
一隅照らす存在に
○…34年で15カ所目。横浜市職員になって異動した数だ。「かなり動いているほう」と苦笑する。「専門分野がない弱みはあるが、様々な人に出会え、幅広い知識を得ることで、すごく自分を成長させてもらった」と話す。そんな経験から共感したのが、天台宗の宗祖・最澄の「一隅を照らす」という言葉。どんな仕事をまかされようと与えられた場所で、精一杯輝くことを意味するこの言葉は、いつしか自身の「座右の銘」となった。「職員一人一人が一隅を照らすような、金沢区でありたい」と穏やかさの中に強い思いを込める。
○…生まれも育ちも小田原市。だが横浜には母方の実家があり、幼い頃からよく遊びに来ていた。愛着と馴染みのある横浜市で働くことは、自然と将来の選択肢の一つになったという。「街の規模が大きいので、いろいろなことに挑戦できると思った」と振り返る。初任地は磯子区役所。シーサイドラインの開業に向けた地元説明会や国道357の整備などに尽力した。
○…「一番の趣味は釣り」。そう言って、型のいいアマダイが4、5匹写った画像を見せてくれた。釣った魚は高校生の時から自分でさばき、料理していたという。「この時は塩釜にしてポン酢で食べた。簡単でおいしいんです」と笑顔を見せる。週末になると家族のために自慢の料理の腕をふるう。40歳を過ぎてからは、ウォーキングが趣味の一つに加わった。現在は一度に10〜15Km程度歩くという。「気軽に始められるのがいい。気分転換と体力維持に役立っている」
○…金沢区の印象を「とにかく人が温かい」と評す。着任後、日は浅いが、訪問する先々でそのことを実感しているという。また都市部とは違い、海や山などの自然、歴史的資源が多くあり、「街の魅力が豊富」だとも。少子高齢化など課題は深刻だが、「ハード面だけでなく”人とのつながり”で新しい価値を生み出していきたい」と意気込む。
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