横浜市が優れた地域まちづくり活動や景観を表彰する「横浜・人・まち・デザイン賞」の受賞式が4月24日、横浜市長公舎で行われた。金沢区内の表彰対象は、地域まちづくり部門でふるさと大道村(相川澄夫代表)、まちなみ景観部門で旧伊藤博文金沢別邸だった。
同賞の地域まちづくり部門には43通(36件)の応募があり、本賞6件・支援賞4件が選ばれた。
大道小学校内にはトンボ池を中心に、井戸や水車など大道の昔の風景が広がる一角がある。市民まち普請事業で井戸堀が完了してからも、地域と連携し継続して活動を行っていることが評価された。
古民具などに実際に触ることができる「むかし資料館」は一昨年10月にオープン。第2・4土曜日の午前10時から正午に開放し、「武州金沢学」や「大道よもやま話」の講座や資料館の道具を使った体験イベントなどを年12回程度、開催している。
また、講座の講師を務めるなど資料館に協力している横濱金澤シティガイド協会と川老人会は支援賞を受賞。事務局長を務める岡望さん(65)は「自分たちが賞をもらうより嬉しかった」と笑顔をみせる。「今年は3世代が交流できるような講座をしかけていきたい」と話している。
まちなみ景観部門には140通(110件)の応募があり、7件が受賞した。1898年に建築された旧伊藤博文金沢別邸は、老朽化が激しかったため2009年に創建時の姿に復元された。庭からは海が一望でき、市民の憩いの場になっている。選考委員の佐々木葉さん(早稲田大学教授)は、表彰理由を「建築文化財的評価ではなく、『海辺の居心地のよい場所の共有』という観点から評価した」としている。
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