2年に一度の「金沢の木遣と祭囃子」が5月16日(土)、金沢公会堂で行われる。午前11時30分から。入場は無料だ。金沢区内10地区の保存会が協力し、区内で継承されてきた木遣や祭囃子を発表する。
六浦睦木遣囃子保存会(蒲谷昌之会長)も本番に向けた調整の真っただ中だ。同会は、明治時代から続く伝統を残そうと約35年前に発足。5歳から82歳までの42人が活動している。
木遣は毎週月曜木曜、祭囃子は木曜が練習日。夜になると独特の歌声や、太鼓や鐘の音が練習場に響く。「楽譜がないため聞いて覚える。笛がないと太鼓を叩けない」と蒲谷会長は話す。リズムの要である笛。継承に欠かすことのできない笛を担当する若い世代が最近、育ちつつあるという。「伝統なので途絶えさせてはいけない」と話すのは、笛はもちろん太鼓も任されている牛谷由貴子さん(29)。自身も小学生時代から祭囃子に打ち込んできた。現在は指導にあたる立場だ。「ここ数年で笛の練習の時間も設けるほどになった。下の世代が育つのは嬉しい」と笑顔を見せる。
一人ひとりが主役になる舞台を目指す同会。「持ち時間は正味12分ほど。なるべく多くの人が舞台に立てるよう、子どもたちにも積極的に叩いてもらうつもり」と蒲谷会長は話していた。
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