神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
金沢区・磯子区版 公開:2015年10月15日 エリアトップへ

組体操 3年間で骨折77件 市教委 規制には慎重姿勢

教育

公開:2015年10月15日

  • LINE
  • hatena

 横浜市立小中学校の運動会・体育祭で行われている組体操について、2012年度から14年度までに305件のけがが発生し、そのうち77件は骨折の重傷だったことが分かった。

 けが件数は小中学生が原則加入し、けがが発生した際に申請する災害共済給付制度の届出数を基にしたもの。同給付制度を実施している独立行政法人日本スポーツ振興センターの統計によると、全国では2013年度に組体操時のけがが6349件発生している。

 組体操には背に乗るピラミッドや肩の上に立つタワーなど下支えの負担がかかる種目や、高さがある種目がある。練習、本番ともにけがが発生している状況だが、横浜市教育委員会によると組体操は実施を義務付けられているものではなく、各学校長が行うか、行わないかを判断しているという。

達成感かリスクか

 組体操を実施している市立小学校の校長は「組体操は手や足を伸ばす、支えるといった日頃の運動の延長線上。児童が力を合わせて耐えることで達成感もある」とその意義を話し、「実施に疑問はあるが、伝統種目として保護者からの期待もある」と胸の内を明かす。

 一方、ある市立中学校は、練習中に生徒が大けがしたことを受け、組体操から別の団体演技に切り替えた。校長は組体操の教育的価値に理解を示しつつも、子どもの体力低下や練習時間確保の難しさから「今後注意をしてもけがは発生する。けがをしてまでやることではない」と判断。「伝統種目をやめる難しさはあるが、安易に『例年やっているから』と続けるのではなく、見直しをして実施を判断することが大切ではないか」と指摘する。

 組体操の内容に規制を出す動きもある。大阪市教委は、けがの多さやピラミッドなどの種目で高さを競う風潮、指導教員の経験不足を理由に、9月からピラミッドは5段、タワーは3段までと高さに制限をかけ、けが防止に力を入れ始めた。

 一方、横浜市教委は、「学校ごとの自主性を重んじ、一律に規制をかける必要性は考えていない」との立場で、けが防止に関しては研修などで注意喚起を図っていく対応に留めている。

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

こどもホスピスへ理解を

設立の動き全国各地で

こどもホスピスへ理解を

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月25日

「食」のシェア空間が完成

磯子区洋光台

「食」のシェア空間が完成

飲食店開業など支援

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

ランドセルを海外へ寄付

金沢区PTA連絡協議会

ランドセルを海外へ寄付

15の小中学校から352個

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook