神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
金沢区・磯子区版 公開:2015年10月22日 エリアトップへ

能見台在住杉戸さん 画家藤田の筒描を再現 「美とんさくらい」で展示

文化

公開:2015年10月22日

  • LINE
  • hatena
撮影に使った筒描を持つ堀内社長(左)と杉戸さん
撮影に使った筒描を持つ堀内社長(左)と杉戸さん

 パリで活躍した画家・藤田嗣治が生涯愛し手放さなかった藍染筒描を能見台在住の藍染デザイナー、杉戸裕隆さん(45)が再現した。オダギリジョー主演の映画「FOUJITA」の公開に先立ち、「とんかつ美とんさくらい岡村店」(岡村2の11の4)できょう22日から11月14日まで展示される。

 ことの発端は1年以上前。映画撮影にあたり、藤田の愛した藍染筒描の制作依頼が、杉戸さんに飛び込んできた。「こんな光栄な仕事、誰にも譲りたくない」。二つ返事で引き受けた。

 制作期間はわずか2カ月。資料どころか現物も少ない筒描の制作は苦労の連続だった。「液や糊の加減などが難しく、試行錯誤を繰り返した」と振り返る。ゆがんだ線や稚拙ともいえるフォルム――およそ洗練とは程遠い筒描を「なぜ藤田ほどの人が愛したのか」。杉戸さんの当初の疑問は、製作を進め、藤田の気持ちに寄り添う中で、氷解していく。「異国で暮らす藤田にとって、視覚的に味わう味噌汁だったのだろう」。そんな苦心の末、杉戸版「茶道具」がようやく完成する。

「良いモノは多くの人に」

 杉戸さんとさくらいの堀内強美社長(70)を結びつけたのも筒描だった。10年前、杉戸さんの筒描「鯉の滝昇り」を展示会で見た堀内さんが一目ぼれ。「売りたくない」という杉戸さんを、「店には1日200人以上来る。良いモノができたなら、多くの人に見てもらわなきゃ」と2時間かけて説得した。「熱い言葉に気持ちを持っていかれた」と杉戸さん。以来、折に触れ親交を重ねてきた。

 堀内さんは「頑張っているから、応援したい。今回協力できたのは、この上ない喜び」と笑顔。期間中、同店では藍染筒描の展示のほか藍染シャツなどの販売も行われる。

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6

工作などを楽しもう

工作などを楽しもう

29日、磯子公会堂

4月25日

オイリオまつりに9千人

オイリオまつりに9千人

春開催は5年ぶり

4月25日

金沢と栄は50年後に半減

横浜市人口推計

金沢と栄は50年後に半減

市内南部で減少顕著

4月25日

磯子で楽しむGW

磯子で楽しむGW

人気スタンプラリーも

4月25日

称名寺でライトアップ

称名寺でライトアップ

4月27日から

4月25日

「蝶々夫人」の特別展

杉田劇場

「蝶々夫人」の特別展

4月25日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook