金沢区・柴町のみかんを使ったドレッシングが誕生した。その名も「太陽と潮風の香る 横浜あおみかんドレッシング」。昨年末に行われた柴シーサイドファーム収穫祭で初めて販売され、用意した90本が2時間で完売するほどの人気だった。
柴漁港を見下ろす高台―約300本のみかんの木が育つ小山収一さん(78)の畑が舞台となった。開発したのは磯子区の料理研究家・奥井奈都美さん(42)=写真下右。「捨てられてしまう青みかん。おいしいのにもったいないと思っていた」。活用の機会が訪れたのは昨年11月。横浜市の「地産地消ビジネス創出支援事業」の案内があった。「地産地消なら横浜のみかんでないと」と、たどり着いたのが小山さんの畑だった。
一つひとつに栄養を行き届かせるため間引きされた青みかんは、商品にできない。そのため奥井さんのアイディアを「おもしろい」と小山さんは快諾。昨年8月に185kgを摘果した。絞った果汁は72リットル。「味も色も生の青みかんに近づけたい」と試行錯誤を繰り返し、ノンオイルとオイルの二種類ができあがった。
「レモンのように尖ってない、爽やかな若い酸味を生かした。ノンオイルはニンジンや、生姜醤油と合わせて焼きナス、豚しゃぶや蒸し鶏に合う」と自信を持つ。「スタート地点に立ったばかり。今後は小山さんだけでなく柴の皆で価値を高めたい」。小山さんは「金沢のブランドになれば。多くの人に知らせたい」と願いをこめた。
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