金沢警察署(鈴木宣明署長)は12月16日、署内講堂で「働く女性の健康講座」を開いた。神奈川県警はこれまで以上に女性職員が活躍し、男女問わずすべての職員が仕事と生活の調和のとれた日常を送れるよう、様々な取り組みを推進している。同講演会はこうした取り組みの一環で、金沢警察署では初めて。神奈川県助産師会から2人の講師を招き、男女あわせて約65人が出席した。女性職員だけでなく、男性職員の意識も高め、働きやすい職場をを目指す。
講演では、妊娠、出産にまつわる女性の体の仕組みや制度、費用などを紹介。講師を務めた岡田啓子さんは「これは女性に限らず、すべての人にあてはまる健康の話。ストレスの多い職業だとは思いますが、自分自身の体なので大切にして欲しい」とメッセージを送った。また、「女性は周りに理解を求めるだけではなく、自身の仕事をしっかりこなし、認めてもらう努力も必要」と話した。
不妊治療にも理解を
今年、結婚を控えている重田寛樹さん(26)は、「妊娠や出産などについて全然知らなかったことばかり。いい資料をもらったので、(妻を)支えていきたい」と感想を話した。
「わざわざ時間を作って相談に行くのは難しいので、こういう機会はすごく良いと思う」と話すのは6月に出産を予定している田中紗織さん(34)。自身は上司に恵まれ、仕事を続けながら不妊治療ができたが、同僚には子どもを作るため、退職した人もいるという。「妊娠した後は周りにも理解してもらいやすいが、妊娠前はなかなか言いにくい。相談しやすい環境に変わっていけば」と話す。
現在、同署には署員210人に対し、約20人の女性職員がいる。鈴木署長は「これからの時代、さらに女性の活躍が求められるようになる。組織としてやっていくためには、一人ひとりの職員の意識が変わらないと。継続的に取り組んでいきたい」と話した。
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