「横浜に住む人が一人にひとつ、手作りのマグカップを持ってほしい」―。能見台在住の日高祐美子さん(65)は、「ハマMUG(マグ)」という企画を通して、陶芸の魅力を伝えている。
区内の地区センターや小学校で陶芸教室を開き、思い思いのマグカップを粘土から作ってもらう。2014年から開始し、受講者は300人を超えた。「造形が苦手」と敬遠していた人が、最後には自分の作品を満足そうに持ち帰る姿もあるという。その理由を、「マグカップは、自分の好きなように作っていいからだと思う」と日高さんは話す。
かつて油絵を描いていた日高さん。しかし徹夜で取り組んでも、描きあげる作品は他人の評価を狙ったものばかりになってしまう。一方マグカップは、自分が使うためのものなので、自分の思うように作ることができた。その感動を、「ハマMUG」の企画に繋げた。
マグカップは食器の中でも使用頻度が高い。「子どもが初めて作る芸術、そして高齢者が最後に手にする芸術になれば」と日高さん。「横浜といえばハマMUGというくらいに広げたい」
日高さんはマグカップをはじめとした陶芸体験を実施している。(問)【携帯電話】090・2337・2916
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