「自分らしくいられるため」のスローガンを考える児童とＲｅＢｉｔメンバー
ＬＧＢＴ啓発のための出前授業が２月29日、小田小学校（木村昭雄校長）で行われた。ＬＧＢＴとはセクシュルマイノリティの総称で、レズビアン、ゲイ、バイセクシュル、トランスジェンダーの頭文字をとったもの。ＮＰＯ法人ＲｅＢｉｔから参加した当事者ら26人が講師となり、小学３・４年生を対象にＬＧＢＴについて話した。
３年生対象の授業では、ＲｅＢｉｔメンバーと児童５、６人が一つのグループに。前に並んだメンバーの子どものころの写真をあてるクイズやＬＧＢＴについての説明が行われた。
また、メンバーは自身の経験談を通して「違いを認めあうことの大切さ」「男らしさ、女らしさより自分らしさ」などありのままでいる素晴らしさを訴えた。最後は各グループで「皆が自分らしくいられるためのスローガン」を考え発表。質疑応答でも様々な質問があがった。授業後、川添遥仁さん（小３）は「今まで普通と思っていたけど、普通はないんだと思った」と感想を話した。
木村校長は「たった１人でもＬＧＢＴで安心できない児童がいれば、手を尽くしてあげたい。そうでなければ、全校児童６３９人の幸せは守れない」と出前事業を行った意図を話した。
ＲｅＢｉｔは２００９年に早稲田大学公認学生団体として発足。14年にＮＰＯ法人化し、大学生を中心に約３００人が活動している。ＬＧＢＴに関する教育啓発やイベント運営、キャリア育成を行う。理事のひとり山下昴さんは「覚えるより出会う授業を目指している。これからも皆がありのままでいられるためのすべての支援をしていきたい」と話した。
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