金沢消防署(小出健署長)が2月29日、新たな庁舎で運用を開始した。同日には國原章弘区長立ち会いのもと、運用開始式を実施。出動演習などが行われた。
消防署が入ったのは区庁舎の1階から3階。旧庁舎の延面積が885・58平方メートルだったのに対し、新庁舎は2155・47平方メートルと約2・4倍広くなった。
1階部分のガレージには13台の車両全てが収納でき、一気に出動できる態勢が整った。また、金沢区では初めての設置となる消毒室も完備。被服などの洗浄や殺菌を行う施設で、傷病者や救急隊員、消防庁舎内の感染を防止する役割がある。
災害対応や消防地区本部機能も強化。地下を活用した防災機能を高め、震災時も利用できる100トンの防火水槽が備わった。また、画像転送システムや衛星携帯電話、消防・緊急デジタル無線などの最新情報機器を配置。本部機能の強化を図った。
消防職員の救助訓練施設も充実。災害対応能力や技術・体力の向上を目的に、はしご登はん訓練設備やロープ登はん訓練設備を整備した。
さらに、初めて女性専用エリアを新設。寝室や更衣室、休憩室などを整備し、女性消防職員が当直できる環境になった。
小出署長は「気分を一新し、これまで以上にいざという時に頼りになる消防を目指す」と決意を新たにする。「新庁舎の完成でハード面が強化されたが、今度はそこに魂をいれていきたい」と話していた。
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