金沢動物園はあす4月22日、オセアニア区をリニューアルオープンする。新設のオオカンガルー展示場は、来園者が場内を歩いて見学することができる「ウォークスルー」。間近で動物の息づかいを感じられる仕組みだ。
オオカンガルー旧展示場の約2倍・約700平方メートルに広がった新展示場。約60mにわたり、カンガルーが生活するすぐそばを来園者が歩いて通り抜けられる。車いすやベビーカーも通行できる道幅だ。両脇にはオオカンガルーの生活圏が広がり、約30頭が活動する。
「動物を間近に見たいという声がこれまで多かった」と話すのは飼育展示係長の恩田英治さん。安全に見学できる動物や仕組みを検討してきた。草をはむ音や母親のお腹のふくろにいる赤ちゃん、まつげの長さ――動物そのものを間近で観察し、感じることができる仕掛けを施した。また、日よけや雨よけなどを設置。できるだけ居心地良く生活できる環境を整えたという。「人に慣れさせる準備をしてオープンを迎えるところ」と恩田さんは話す。
原久美子園長は「カンガルーたちの世界に入り、息づかいが聞こえる新しい展示場。道を横断するなど接触する機会もあると思うが、優しい気持ちで見守ってほしい」と呼びかけた。
オープン前の5日間は、各日100人限定で先行公開。港北区から1歳の娘と訪れた箕輪奈都子さんは「柵やガラスごしに見るより自然の姿が見られる。本当に存在している動物なんだと小さい子にでも分かるところが良い」と話した。
オセアニア区にはこのほか、アオバネワライカワセミ展示場や近道になる階段ルートを新設。コアラ舎前には横浜スタジアムと同じ芝をひき、ピクニックができる広場を設けた。あす午前11時30分からは記念式典を開催する予定だ。
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