新庁舎での業務が始まった金沢消防署に今年度、3人の女性職員が配置された。女性専用の寝室や更衣室を完備したことで初めて、当直勤務にあたる女性職員1人が誕生。救命救急士として活躍していく。
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同署が迎え入れたのは庶務課消防団係の竪山智美さん(33)、警防第一課救急係の追川裕里さん(26)予防課指導係の阿部志織さん(25)の3人。追川さんが女性初の当直勤務にあたる。「祖父母に付き添って救急車に乗った幼い頃からかっこよさに憧れた。自ら助けに行けるのは救命救急士しかできない」とその道を志した。現在は機械員として自ら救急車を運転し現場に駆けつけることも。「近所の人が心配して大勢集まってくる。金沢区はつながりが強い街だと思う」話す。1日の出動は平均して10件程度。「その瞬間、私たちを必要として119番をする人がいる。120%の力で対応したい」と熱をこめた。
竪山さんは今後、消防団への入団促進や充実を目指し地域と密接に関わっていく。「大規模災害が起これば私たちだけでは対応できず、必ず消防団員が必要となる。一人でも多くの戦力を迎え、活動を盛り上げたい」と話す。
防災指導を行う女性職員に憧れ、自身も地域に入り指導してきた阿部さん。新たに建築物の審査や許可に携わる。「知識をより奥深いものにして、地域の人々に還元できたら」と話した。
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