神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

昨年12月、建長寺派宗務総長に就任した 石澤 彰文さん 富岡東在住 70歳

公開:2016年5月26日

  • LINE
  • hatena

「禅の思想広く伝えたい」

 ○…大本山建長寺と、そこに連なる建長寺派寺院の運営を担う宗務総長に昨年12月、就任した。これまでの約5カ月間を振り返り「知っていたつもりでしたが、名だたる神社・仏閣がある鎌倉の歴史の深さや醸し出す空気を改めて感じ、圧倒されています」と語る。

 ○…横浜市金沢区で、450年近い歴史を持つ長昌寺の住職の子どもとして生まれた。「潮騒を子守唄に」育ち、中学・高校時代は鎌倉学園で過ごした。「寺を継ぐつもりはなかった」というが、大学卒業後に「自分を見つめ直したかった」と京都・建仁寺の道場へ。4年半に及ぶ修業の日々を過ごした。しかしその後は出版社に就職。「忙しかったけれど、仕事は充実して楽しかったですね。24時間自身と向き合う修業時代と世間に揉まれる勤め人の苦労。その両方を経験できたことが、人生の大きな財産になっています」と笑う。

 ○…父の病を機に勤めを辞め、35歳で実家の寺を継いだ。以来、同寺に墓がある作家・直木三十五の業績の再評価に取り組んできた。代表作「南国太平記」から名をとった「南国忌」を毎年開催。直木賞作家や評論家に呼びかけて、講演会なども企画してきた。「永井龍男さんや井上ひさしさんなど鎌倉ゆかりの先生たちにも、様々な協力をしてもらいました。毎回直木賞の作品は気になりますね。最近のものはほとんど読んでいますよ」と微笑む。

 ○…急増する外国人観光客への対応は急務となっている。「関心を持ってもらえることはありがたい。何が求められているのかをしっかり把握しながら、日本文化や禅の思想について伝えることができたら」として、案内看板やパンフレットの充実を図る考え。また故郷・金沢区への思いも強い。「もともと六浦は鎌倉の東の玄関口で、称名寺をはじめ鎌倉時代や北条氏ゆかりの文化財も多い。鎌倉ともっと連携できたら、観光や地域の振興につながるはず」と意気込んだ。

金沢区・磯子区版の人物風土記最新6

中村 高久さん

磯子警察署の署長を務める

中村 高久さん

磯子区在勤 56歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

奈良 安剛さん

関東学院大学サッカー部の監督を務める

奈良 安剛さん

鎌倉市在住 41歳

4月4日

佐伯 隆道さん

金沢区佛教会の会長を務める

佐伯 隆道さん

金沢区富岡東在住 54歳

3月28日

境 領太さん

3月14日、都内開催の「起業家万博」で関東代表としてビジネスプランを発表した

境 領太さん

磯子区在住 39歳

3月21日

橋本 麻也加さん

根岸地区センターでマリンバの演奏を披露した

橋本 麻也加さん

磯子区中原在住 30歳

3月14日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook