第28回を迎えた「金沢区レディース硬式テニス大会」で5月15日、富岡中学校の1年生コンビが大番狂わせを起こした。
初出場した冨田夕夏・宮亜美ペア。実はダブルスを組んだのもこの大会が初めてだった。32組が競い合った同大会で、勝ち星を重ねていった二人。決勝の相手は全国3位の実力を持ち、同大会の5連覇をかけて臨んだ強豪選手だった。「強い人だと分かっていたので、思いっきりぶつかれた」と宮選手は振り返る。試合を進めると、相手前衛にボールが行くと確実にボレーを決められてしまうことが分かった。それならば「後ろの人と勝負しよう」。ロブや鋭い打球を上手く使い、8対4で最年少ペアが勝負をものにした。「初めて組んだペアで強い選手に勝てたのが嬉しい」と宮選手。冨田選手は「ジュニアにないボールが多くて新鮮だった。宮さんの作戦のたて方も勉強になった」と話した。
3つ上の姉の影響で3歳でラケットをにぎった冨田選手。宮選手も父親が出場する大会につきそう中、小学3年でコートに立つ。スクールに通い腕を磨いた二人は、もともとは対戦相手。4年生で初対戦した県ジュニアの試合を、惜敗した宮さんは「悔しくてスコアまで覚えている」と笑う。
互いに現在は部活動の他に別チームに所属し、週6日汗を流す。互いに「冨田さんはとにかく強打するハードヒッター」「宮さんは安定した球でミスがない」と讃えあう。共に目指す舞台は「世界」だ。夢に向かい、一歩ずつ前進していく。
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