4月14日以降、大型地震が相次いだ熊本地方。発生から2カ月以上たった今も、自宅へ戻れず避難所などで暮らす人は少なくない。
地震を受け、横浜YMCAは4月18日から現地へ1週間単位で2人ずつボランティアを派遣している。金沢八景YMCA(瀬戸)の井上孝一さん(48)は第2陣として、24日から30日まで益城町(ましきまち)で活動をした。
益城町には熊本YMCAが指定管理者の総合体育館があり、避難所として使われている。そのため、災害当初からYMCAが避難所を運営。体育館に7〜800人、隣接する町営の施設に200人、さらに車中泊やテント泊を合わせて約1200人の避難者を見守ってきた。
井上さんが担当したのは、全国から集まるボランティアの受け入れコントロールだ。ボランティアの人数や仕事を割り当て、全体を統括した。直接、駆けつけてくれたボランティアへの対応も仕事の一つ。思いを受け止めつつ、必要としている場所につなげる役目を担った。
中越地震や茨城の水害など、様々な災害現場で活動した経験を持つ井上さんが感じるのは「ボランティアをすることは定着してきたが、受け入れる文化はまだ薄いのでは」ということ。「他人に片づけを頼むのをためらう人もいる。代われる部分は僕らボランティアが担えばいい」と話す。
シンポで講演も
井上さんはこうした体験を伝えるため、7月9日(土)に開かれるシンポジウム「熊本地震から学ぶ私たちにできること」(主催/金沢区災害ボランティアネットワーク)で講演する。場所はいきいきセンター金沢3階の晴嵐かなざわ会議室で、午前10時から午後12時30分。参加費300円。講演のほか災ボラメンバーの活動レポートもある。定員は先着60人。
参加希望者は金沢区社会福祉協議会(担当/亀井さん)【電話】045・788・6080へ申し込みを。7月1日(金)締め切り。
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