金沢区振り込め詐欺等対策協議会の発足式が6月28日、金沢警察署で行われた。金沢警察署をはじめ、行政や金融機関、連合町内会、関係団体など49団体から64人が参加し、官民一体となって、振り込め詐欺等の防止対策に取り組んでいくことを誓った。
行政と民間、地域が一体となった振り込め詐欺等対策協議会の発足は神奈川県内で2例目、横浜市内では初となる。キャッチフレーズは「親を守る あなたの電話で 詐欺対策」。今後の活動重点としては、【1】振り込め詐欺の脅威認識を高める【2】区民の防犯意識を隅々まで行き渡らせる【3】高齢者へのサポート体制の確立をあげた。
発足式であいさつに立った同協議会会長で金沢警察署の鈴木宣明署長は振り込め詐欺を「人の善意に付け込んだ卑劣な犯罪」とした上で、「警察の力だけでは抑えることが難しい。皆さまのお力をお貸しください」と呼びかけた。
発足式では現状や最近の手口などを、数字を交えて説明した。さらに、区内在住の被害者のインタビュー音声を披露。「テレビで振り込め詐欺の手口を見ていたが、自分はこんなことにひっかかるわけないと思っていた」と話す生々しい声を流した。
区内でも被害増加
協議会発足の背景には、未だ沈静化の兆しが見えず、犯行手口も刻々と進化を続ける振り込め詐欺被害の拡大がある。上半期の金沢区内の被害届が出た発生件数は14件で被害総額は約6050万円。これは昨年同月比で4件約4400万円増となる。生活安全課の担当者は「数字には出ない被害も相当数ある」と警鐘をならす。最近は医療費や税金の還付金があると騙る「還付金詐欺」が増加しているという。「区役所などから税金の還付に関する連絡は絶対にない。家族と密に連絡を取り、被害を防いでほしい」と話した。
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