小泉(こずみ)町内会(早瀬勇会長)で8月1日から4日までの4日間、「寺子屋小泉塾」が初めて開かれた。
先生役となった町内の人々に夏休みの宿題のほか粘土や工作、手芸などを教わる寺子屋。全日程でのべ80人ほどの子どもが集まった。最終日の4日も、熱心に質問したり真剣な様子で説明を聞いたりする姿が。終了時間を告げられると「えー」と名残を惜しむ声がこだました。2日間参加した福元優実さん(小6)は「読書感想文のアドバイスをもらった。思った以上にはかどって完成できた」と話した。
高齢者も歓迎
皆でつくる住み良い小泉が合言葉の同町内会。「忙しいお母さんは子どもにつきっきりで宿題をみるのは難しい。ちょっと時間にゆとりがある町内の人々が手伝えれば」と話すのは発端となった寺木好子副会長=中面人物風土記で紹介=。昨年から模索を始め、早瀬会長をはじめ実行部隊の仲間と企画を練ってきた。「初めは一人でも、数が増えていけば。まずスタートするのが大事」。だが、翌日も参加を希望する子が出るなど予想以上の反響に嬉しさをにじませる。「じっくり集中する子や全部の項目を体験したい子もいる。全部OK。楽しかったなという思いがきっかけになれば」と笑う。
どんな人も歓迎する同町内会の姿勢は地域の高齢者にも。もともと昼食会やハイキングなど高齢者向けのイベントも多く開いてきた。「お年寄りも歓迎しようと声をかけて回った」と寺木さん。4日全て通ったという細沼ヒツさん(92)は「盆踊りも花見も町内の企画はいつも楽しみ。感謝している」と話す。初開催となった寺子屋だが「子どもの元気な声が大好き。普段は会えない町内の子どもと会えて嬉しい」とほほ笑んだ。
「小泉の一つの歴史。活動の主になるのでは」と期待する寺木副会長。今後も開催を続けていく予定だ。
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