「戦争体験を語り継ぐつどい」が8月25日、金沢地区センターで開かれた。
壇上に立ったのは釜利谷南在住で1936年生まれの武田美智子さん。福島県郡山市で過ごした戦時中の生活を、具体例をあげて話した。当時、軍需工場や海軍航空隊基地のあった郡山市は「軍都」として、毎日のようにB29の襲来を受けていたという。
武田さんは「空襲になると畳を一枚ずつはがし防空壕にたてかけて爆弾の破片よけにした」「空襲で死んだ人が雨戸に載せられ運ばれるのを何度も見た」など空襲の様子を説明。さらに食物を食い荒らすネズミ退治が宿題として出され、捕獲したネズミの尻尾を切って学校に持っていくと1本につき、飴玉1個がもらえたことや祖母の実家で食料を調達し警察に見つからないように運んだことなど、食料難の様子や不衛生だった住環境についてなどを話した。また、戦争を体験した他の参加者も数人、当時の様子を発表した。
体験者が年々、減少する中で、今後どのように次の世代に語り継いでいくかが課題となる。主催者は「こうした会をきっかけに、平和の歩みが進んでいくことを願う」と話した。
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