金沢区・磯子区版 掲載号:2016年10月6日号 エリアトップへ

金沢文庫芸術祭のロゴのフォントをデザインした 高橋 李(もも)さん 平潟町在住 23歳

掲載号:2016年10月6日号

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喜びのデザイン、世に発信

 ○…幼い頃から参加していた「金沢文庫芸術祭」に、デザイナーとして戻ってきた。開始した1999年から変わらぬ芸術祭の顔・ロゴのフォントデザインを一新。子どもの未来を願うイベントらしく「子ども目線に立ち、わいわい楽しいお祭りが伝わるようにデザインした」と話す。笑うように、踊るように、発行物に並んだタイトルが手にとる人の目を楽しませる。

 ○…芸術祭の拠点であるアサバアートスクエアで、絵を習い始めたのが5歳。自由な雰囲気のもと感性を磨いた。芸術祭に参加する中で芽生えた「自分にできることって何だろう」という思い。ジュニアスタッフを立ち上げた時は10歳足らずだった。「不要なペットボトルでお神輿を作り、ゴミを集めて回ったことも」と笑う。ダンス発表や物販など、いつしか子どものアイディアを叶える「虹の翼隊」に形を変え、芸術祭を支える存在に成長した。

 ○…決めたら行動に移す性格は、中学受験で「スイッチが入った」。一からスタートの環境に身を置くことにわくわくした。「何でもできるし、やっても良い。視界が開けた」と笑顔が溢れる。キャラものばかり真似ていた絵にも独自の変化が生まれ、描きたい欲が加速。言葉を超えて思いを伝えるデザインに興味を持ち、道を決めた。大学3年時は、一枚の写真でいじめ撲滅を訴えたポスターが入賞。自由な感性に「伝えたい意志を込めるようになった」

 ○…今年は虹の翼隊を取りまとめる役も担う。子どもたちに昔の自分に重ねる。「見守ってくれる大人がいたからやりたいことができた」。今度は背中を押す側に回り、意見をまとめ気づきを導く。「子どもたちの希望をどんどん叶え、隊を大きく育てたい」とほほ笑む。同時に自身の夢も追う。「デザインで人の役に立ち、喜んでもらえたら。もっと世の中に出したい」。その一歩を、芸術祭で叶えたばかり。「一つ目標を達成したのかな」とはにかんだ。

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