「平成28年度神奈川県警察慰霊祭柔道・剣道大会」がこのほど、神奈川県警察学校(栄区)で行われ金沢警察署(木原信一郎署長)が剣道の男子団体で優勝を掴んだ。同署が剣道で王座につくのは39年ぶり。チームワークを強みに、朱色の優勝旗を持ち帰った。
最強の”組織力”
「これまで自分の試合で眠れないことはなかったが、大会前夜は何度も目が覚めてしまった」と話すのは、試合当日の監督を務めた富永貴彦さん。普段は選手で活躍するだけに、責任感や複雑な思いが渦巻いた。だが、チーム指導者の「成功は選手の手柄、失敗は監督の責任」の言葉を思い出し、腹をくくった。
布陣は、一本で流れを引き寄せる選手や怖いもの知らずの上段保有者、豊富な経験者やどんなに悪い流れでもひっくり返す力のある選手など6人。同大会の決まり通り初心者を交えた、20歳から38歳までが顔を揃えた。「初心者がどんどん質問し、経験者はそれに答えるために更に勉強するようなとても良い雰囲気のチーム」と富永さんは評価する。
山場となった準決勝、強豪・藤沢北戦は二刀流の選手に2番手が敗れる危うい場面も。だが「取り返したいところで必ず一本が出た。他の選手がカバーしてくれた」。決勝は3対0で都筑を下し、18チームの頂点に立った。
さらに、勝利へ後押ししたのが優勝常連の同署・柔道チーム。今年はベスト8で試合を終えると、決勝前に応援に駆け付けた。「例年は応援する側。片付けやフォローに回るのは当然のことだが正直惨めだった。『頼むぞ』という言葉にぐっときた」。金沢警察署全体で掴んだ勝利だ。「この組織力は間違いなく最強だった」と笑顔がこぼれた。
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