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日産自動車下原さん 技能五輪で優勝 1秒1秒削り、頂点へ

社会

公開:2016年12月1日

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毎日8時間、練習を重ね大会に備える
毎日8時間、練習を重ね大会に備える

 10月21日から24日まで山形県で行われた第54回技能五輪全国大会の自動車工の部で、日産自動車カスタマーサービスセンター(金沢区福浦)の下原侑也さん(20)が金メダルを獲得した。

 全国から集まった原則23歳までの技能者がその技術を競い合う技能五輪。今大会は金属や機械、サービス・ファッションなど41職種に全国から約1200人が参加した。

 自動車工の部は、2日間かけて、各2時間30分の作業系2課題、診断系2課題の計10時間を戦い抜く。長時間の集中を必要とする競技にも、「思った以上に緊張しなかった」という下原さん。「いつも通りできれば優勝できる」という自信が、作業に没頭する集中力を支えた。

 大会当日、組み立てや点検・整備の速さと正確さを競う作業系の課題は問題なくクリア。だが、故障原因を見極め修理する課題では診断できず、「満足のいく結果ではなかった」と悔やむ。それでも指導を統括する本田良和さんは「(診断できずに)止まったところもあったが、様々なアプローチを持ち出せたのはよかった」と評価する。

 下原さんが技能五輪を知ったのは、高校3年生の時。学校で同社の社員が競技をデモンストレーションした。その姿に魅了され、「自分も技能五輪に挑戦し、日本一世界一になりたい」という思いが芽生えたという。

 初挑戦となった昨年の大会は「出場しただけ。何もできなかった」と悔しさをにじませる。だからこそ、この1年は「優勝」を目標に、技術の向上に励んできた。次の作業に移る動作一つ一つにも、イメージトレーニングを積み重ね「いかに一秒を削るか」に心血を注ぐ。また、勤務時間外には、ランニングや筋トレで、競技に不可欠な体力と筋力の向上に努めた。

国際大会でも金を

 同大会の優勝で来年10月にアラブ首長国連邦のアブダビで開催される国際大会の出場権を得た。国内大会と違う機材や海外メーカーの車種の扱い、競技に必要な英語など国際大会に向け課題は山積みだ。だが下原さんは臆することない。「自信はこれからつけていく。金メダルを持ち帰ります」と力強く話した。

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