金沢区六浦地区にある高齢者の「居場所・たまり場」をまとめたマップがこのほど、完成した。これは金沢区シニアクラブ連合会が中心となって進めたもの。高齢者の外出や、地域と関わるきっかけを提供するねらいだ。
マップはフルカラーのA3版。「六浦西地区」と「六浦東・六浦地区」の2つを用意した。それぞれ8カ所の居場所やたまり場の住所などの概要のほか、サロンやカラオケ、手芸など活動できる内容を紹介している。
このマップ制作は、横浜市老人クラブ連合会が企画したもの。支援が必要とされる会員を見守りや外出援助などで支える「友愛活動」の一つとして、居場所・たまり場づくりを行ってきた。特に今年度で最終年を迎える、3年に渡った推進期間はこの活動を強化。会員に限らず、こもりがちな高齢者のために場を残そうとマップづくりに取り組んだ。
現在、市内18区のクラブ会員がモデルとして36地区のマップを作成した。残りの地区もすでに制作が始まっているという。担当者は「2年に1度のペースで、内容を更新していければ」と話す。
地域と関わるきっかけに
「活動に参加したくてもできない高齢者が気楽に足を向けられるのが、居場所やたまり場の原点。会員の枠を超えて、幅広い利用ができる場所を探した」と話すのは、金沢区シニア連友愛活動委員長の宮川郁夫さん(76)。マップの対象となった地区にある、14クラブの責任者が集まって検討を進めてきた。
六浦西地区版は昨年4月、他区に先がけて完成。他17区のマップ作成のモデルとなった。その後、9月に六浦東・六浦地区版が誕生。1500枚ずつのマップが各自治会や町内会、会員を通じて配布された。「新規会員も増えた。地域と関わりを持つ第一歩として、近くの場所を選んで気軽に足を向けてほしい」と宮川さん。一方で「地域を巻き込んだ活動が必要とされる今、どう地域に貢献するかが大きな課題。これがスタート。マップ以外にできることも考えたい」と話した。マップは市老連のホームページ(http://yokorouren.com/)でも手に入る。
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