神奈川都市交通金沢営業所(瀬戸)は1月15日から、全国子育てタクシー協会が推進する「子育てタクシー」のサービスを金沢区内で初めて開始した。妊婦や乳幼児連れの母親らの外出をサポートする。
「子育てタクシー」は、荷物の多い乳幼児を連れての外出や子どもだけの送迎などをしてくれる子育て支援を掲げるサービスだ。全国子育てタクシー協会が主催する養成講座を修了したドライバーが対応してくれる。利用は事前登録制で料金は通常のタクシー料金と同じ。陣痛の際に迅速に産院へ直行してくれる「こうのとりコース」や通園・通学・通塾などで子ども一人でも送迎してくれる「ひよこコース」など子育て世帯のニーズに応える計4コースがある。
サービスを提供する神奈川都市交通金沢営業所は昨年11月から研修を実施。ドライバーとしての心構えや救急の知識などを学ぶ机上研修に加え、区内の「親と子の子育て広場」で直接子どもたちと触れ合う実習を行った。「(研修で)妊婦役をやったが、お腹が大きい上に荷物も多く、妊婦さんの大変さがよく分かった」と話すのは吉村修司所長。母親らのタクシーに対する要望も直接聞くことができ、「貴重な体験だった」と話す。同所の80人のドライバーのうち、47人が研修を終えた。
同所には以前から、ホームページを通じて「妊産婦でも乗せてくれるのか」などの問い合わせが複数あったという。吉村所長は「今までも乗車はできたが、事前登録制ということで利用者はさらなる安心感が得られるはず。イメージ向上につながれば」と話す。
2013年から先行して実施している同社の青葉営業所の登録数は3641件。平均して月74件の利用があるという。
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