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天満製作所 鳥浜で都市型“養豚” 金属加工メーカーが挑戦

社会

掲載号:2017年2月23日号

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天満代表が育てた豚=HRD提供
天満代表が育てた豚=HRD提供

 場所を選ばずできる都市部での養豚が、金属加工メーカーの天満製作所(鳥浜町)で始まっている。その特有の臭いから、都市部のような密集地では敬遠されがちな養豚。糞尿を施設外で処理するのではなく、独自の敷床を使ってバクテリア処理できるシステムを同社の天満正則代表が構築した。

 溶接作業を行っていた2階スペースに「板金屋」ならではの技術で自らゲージを制作。昨年2月、5m×3mの場所でまずは豚3頭を飼育した。現在までに出荷されたのは13頭。新しいの意味の「NEW」と「ニュートン」の知恵にちなみ「横浜ニュー豚」と名づけた。

 町工場内での養豚を可能にしたのが、独自の敷床。菌を混ぜた生木のチップに米ぬかなどを配合した敷床は、糞尿を分解し臭いを抑制。「糞尿によってまた菌が発酵し、豚が駆け回ることでさらに撹拌されるので常に分解が進むサイクルになる」と天満代表は話す。

新たな可能性を探る

 北海道出身の天満代表。幼い頃から羊や豚などを飼育していた経験がある。今では創業27年になる同社を一時はたたみ、「戻って養豚業をしたかった」と話す。だが、不景気による人手不足で夢を断念。「それなら横浜で」と計画を温めてきた。約10年前から、山で採取した菌に様々なものを加えて研究。「毎晩撹拌していると42度まで温度があがり、それが50度を超えて…」。試行錯誤の末、現在の敷床にたどり着いた。

 「朝はまずマッサージ。豚との接し方は昔から同じ」。自然に近い敷床や、余裕あるスペースでストレスなく育った豚は、専門家から「甘くて柔らかい肉質」との評価を得たという。また昨年9月には、水処理機器などを開発する「HRD」(福浦)と連携。磁器処理水と水道水とで5匹ずつ飼育するなど、可能性を探る挑戦が始まっている。今後はシステムの普及のほか、都市部育ちの豚として付加価値をあげるためのブランド化を進めたい考えだ。

 「場所さえあれば養豚ができる」と天満代表。分解のシステムは豚だけでなく、他の動物や被災地のような場でも応用できると期待する。「感無量。より良い豚を作るため挑戦を続けたい」

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