フォーラムKANAZAWAを主催する金沢区生涯学習交流会実行委員会の代表を務める 加村 由雄さん 能見台在住 67歳
新参者目線で会をけん引
○…「誰かがやらないと物事がすすまないから」。持ち前の責任感から今年度の金沢区生涯学習交流会実行委員会の代表を務める。長く関わっている人が多く、ほとんどが顔見知りというメンバーの中、”新参者”の引いた目線で会をまとめる。「(ボランティアは)基本的に、自主的に進めるもの。皆さんがやりやすいように運営するのが務め」と落ち着いた口調で話す。
○…広島県生まれ。大学進学を機に上京し、米国系コンピュータ会社に就職。SEとして活躍する。「いわゆる会社人間だった」。2年前に定年退職し、「地域のことも地域の人もまったく知らない」ことに気付く。「地域で何かできることを」と思い参加したのは、区が主催するパソコンの「地域デビュー講座」。経験が生かせると、講座参加者6人と「悠遊パソ金沢」を立ち上げた。月3回、地区センターで初心者に使い方を一から教える。「パソコンの他にできるものがないから」。地域貢献というほどのことではない。退職後の時間を自分が使わせてもらっているだけ――。「感謝されれば嬉しいですけど」とあくまで控えめだ。
○…子どもの頃からの広島カープファン。自宅には野球専用のテレビを設け、家に居れば観戦は欠かさないという。近年のカープの活躍に「そりゃあ嬉しいよ」と目を細める。息子が小学生の頃は、地元能見台で少年ソフトボールチームのコーチをしていたことも。「好きだからね。熱が入ったし、楽しかった」
○…「とにかく皆が集まって活動をPR出来る場になれば」。フォーラムの意義や目的を大上段に掲げるのではなく、「実務的なことを確実に実行していくこと」を目指す。イベントの継続は課題のひとつ。強制力のない集まりだからこそ、「おせっかいな人たち」が必要だと説く。自身については「続けていってもいい」と一歩引いたもの言い。だがその言葉に、継続を願い、必要なことを冷静に見据える姿勢が垣間見える。
|
<PR>