能見台小学校の児童が考案した「小松菜パウダー」を使ったケーキとパウンドケーキが3月21日、金沢区能見台通のパティスリーサリュ(塚本好男オーナーパティシエ)で販売開始された。どちらもパウダー状にした小松菜を生地に練り込んだ。ショートケーキにはイチゴの代わりにトマトを使用し、青臭さを消すためにオレンジゼリーをサンドしている。4月上旬までの期間限定。
実験重ね考案
小松菜パウダー誕生のきっかけとなったのが、当時の5年1組の児童が授業で始めた野菜の研究。「野菜を干すという加工法があると知り、『干し野菜ラボ』と名付けて研究を始めた」と担任の荒井真妃教諭は話す。天候や時間を変えて、カボチャやタマネギなど10種ほどの野菜を天日干しに。「糖度計やイソジンを使って実験し、甘さやビタミンCなどの栄養価がアップしていることが分かった」。昨年12月には商品化を目指し、干し野菜に適した品種を選ぶことに。手でにぎっただけでパリパリと細かくなるほど水分が飛ぶ小松菜が、最も衛生的という結果を導いた。さらに、パウダー状にすれば少量で豊富な栄養がとれ、料理の活用法も多いことに気付いたという。ケーキなどの生地に混ぜれば、野菜嫌いの児童も食べることができた。
商品化には至らなかったものの、この成果を「外に広めたい」という児童の思いを実現したのが塚本さん。「自宅でも真似して作れると知ってもらえれば」と荒井教諭は話した。
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