金沢区・磯子区版 掲載号:2017年4月20日号 エリアトップへ

発達障害児 初診待ち最長4カ月 療育センターで需要急増

社会

掲載号:2017年4月20日号

  • LINE
  • hatena

 発達障害などの疑いのある子どもの診療や支援を行う地域療育センターで、長い初診待機期間が課題となっている。市内8カ所の平均待機期間は3・4カ月で、中には4カ月のセンターも。障害の認知が広がった一方、診断できる専門医不足が背景にある。

専門医不足が助長

 発達障害は、脳の発達が通常と異なるために、コミュニケーション障害などの症状が幼児期から現れるもので、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害などに分類される。

 地域療育センターは、子どもの発達障害などの「早期発見・早期治療」を目的に、1985年から方面別に設置され、現在市内に8カ所ある。0歳から小学校期が対象で、医師による障害の診断、専門家による療育相談支援、親子同士の交流の場作りなどを行う。

 2015年度の全施設新規利用者は3944人。05年度の2037人から約2倍に増えた。特に増加しているのが発達障害児の割合で、05年度の約5割から15年度は7割に上昇。市担当者は、「かつては障害と思われなかったケースも、認知が広がり発達障害として理解されるようになっている」と分析する。

不安長期化「辛い」

 需要が増える一方、全国的な専門医不足などから、初診待機期間は長くなっている。8施設の平均待機期間は3・4カ月(15年度末時点)。中でも近年管轄エリアの子どもが増加している東部地域療育センターは最長4カ月。同施設へ次男の診療を申し込んだ鶴見区の女性も約4カ月待機し不安を抱えていた時間は「一番辛かった」と話す。

 保護者らの不安を軽減するため、横浜市はこれまでに、相談員を増員するなどして各施設の体制を強化してきた。今年度は、東部地域療育センターの新拠点を設置。同施設の診療の受け入れ枠も増やし、初診待ちの短縮につなげる。

 市の中期4か年計画では、療育センターの初診待機期間目標を3カ月としてきた。「一般の病院より待機は長いが、障害の療育は病気の治療とは異なる。医師以外の専門家による相談支援などでもアプローチする」と市担当者は説明する。

 一方で保護者らからは、「障害の診断は一刻も早く知りたい。間口をもっと広くしてほしい」という声もある。専門医の増員について担当者は、「他自治体と連携し国などへ要望することも検討したい」とし、「待機期間を少しでも短縮していきたい」と話している。

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

災害時援護者名簿を提供

磯子区役所

災害時援護者名簿を提供 社会

汐見台自治会連合会と協定

12月12日号

復活の市大会準優勝

ソフトボール横浜マリーンズ

復活の市大会準優勝 スポーツ

23年ぶりの決勝進出

12月12日号

地元食文化の発信地に

金沢八景

地元食文化の発信地に 文化

「むべ庵」で初イベント

12月5日号

藤野さんに感謝状

磯子区丸山不審火

藤野さんに感謝状 社会

不審者追跡、情報提供に

12月5日号

六浦東にこどもホスピス

六浦東にこどもホスピス 社会

県内初 2021年、開設へ

11月28日号

脱プラへ 木製ストロー

横浜市

脱プラへ 木製ストロー 社会

自治体初、間伐材で独自開発

11月28日号

県内不足数、3万人超

看護職員

県内不足数、3万人超 社会

厚労省が2025年推計公表

11月21日号

あっとほーむデスク

  • 10月31日0:00更新

  • 8月15日0:00更新

  • 7月18日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2019年12月12日号

お問い合わせ

外部リンク