社員の健康づくりを積極的に行っている横浜市内の事業所を認定する「横浜健康経営認証」で、金沢区から4つの事業所が選ばれた。このうち福浦の横浜機工は、認証28社中5社が得た最高評価を取得。そのほかの区内認定事業所は双葉印刷所、五條歯科医院、横浜市立大学。磯子区からはなかった。
「健康経営」は従業員の健康づくりを積極的に行い、生産性や組織力の向上を図るための経営手法。経済産業省が普及を図っており、それを受け市が独自の認証制度を新設した。
市は昨年11月に認証希望の事業所を募集。市内に本社や支店がある34事業所が応募した。評価基準は「従業員が抱える体調不良の内容を把握しているか」「がん検診受診の取り組みを行っているか」など36項目。保健師や経済の専門家らが審査し、最高の「AAA」から「A」の3段階で認証した。
34事業所中、認証を受けたのは28事業所。「健康経営の取組結果を評価し、次の取組につなげている」として「AAA」認証を受けたのは横浜機工を含む5事業所。双葉印刷所は「AA」、五條歯科医院と横浜市立大学は「A」だった。認証期間は4月から2年間。
手作りで体力測定
最高評価を受けた横浜機工が健康への取り組みを始めたのは、従業員の健康診断結果が悪かったため。毎月、岡本勉社長(60)が朝礼で健康について話すほか、2014年から毎年5、6月に全員参加の体力測定を実施し、従業員の健康意識の向上を目指す。種目は社員が話し合って決めた反復横跳びや幅跳び、前屈など6種目。会場にテープを貼るなど、運営はすべて手作りだ。スポーツトレーナーによるストレッチ指導や保健師を講師に迎えた健康講座なども開く。
「運動は自分でやるものだが、(体力測定が)自ら体を動かすきっかけになれば」と岡本社長。「経営トップから発信しないと」という岡本社長自身も20歳から腕立てやストレッチをほぼ毎日行い、入社以来、変わらぬ体重をキープしているという。「従業員は会社の貴重な資源であり、その健康づくりを支援するのも会社の役割。まだまだ道半ばなので、続けていくことが大切」と話した。
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