金沢区・磯子区版 掲載号:2017年4月27日号
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子ども食堂「すくすく」を立ち上げ、4月から毎月第一土曜に開催している 加々美 マリ子さん 釜利谷南在住 59歳

笑顔に満ちて”すくすく”育て

 ○…お腹も心も満たされる子ども食堂に――。10年ほど前から抱いていた思いを実現させた。「家や学校にはない、少しでもほっとできる居場所を求めている子がいる」。”すくすく”大きくなるよう願いをこめ3月にプレオープン。毎月第一土曜に開く予定だが、まだ船出したばかり。地域をまわって足で稼いだ食材の寄付や人材でまかなう。「月1度では居場所にならない。目指すのは子どもシェルター」。情熱が突き動かす。

 ○…川崎市生まれ。市の子供会などの礎を築いた父は、地域のために全てを注ぐ人だった。「人に尽くすことが当たり前。父の姿を真似しているのかな」と笑う。結婚を機に横浜へ。長男が中学に入学すると生活が一変する。いじめによる不登校。ストレスの矛先は2人の弟妹に向かった。「家庭崩壊。藁にもすがる思いで訪れたのがフリースペース」。週のたった2時間が救いだった。「一週間分の元気をもらった。家で笑顔になれない子どもがひと息つける、我が家の居場所」。思い出すと決まって涙が溢れる。同じ境遇の人と話すことで自身も救われてきた。

 ○…「幼少期は環境でいろんな色に染まる」。人との関わりがいかに大切か、良いも悪いも子どもを通して経験した。辛い時期に長女の癒しとなった合唱は、地域の大人と触れ合う中で見つけたものだった。”支える側”に立ったのは、母子支援の仕事に出会ってから。有志が取り組む土曜学校”わんぱく土曜塾”にも参加し、9年前から代表に。「遊びだけでない、必要な体験をさせてあげたい」。卒業生の「ありがとう」にまた泣けてくる。「喜びが原動力」

 ○…すくすくの舞台は終業後のデイサービス。地域ぐるみの場づくりを目指す。「経験が役立てば」。いずれは料理も教えてみたい。「家で作れば褒められるかもしれない。喜びは必要」。ありったけの愛情を注ぎ、笑顔の子を増やしたい。「だって子どもの仕事って遊んで笑うことじゃない」

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