神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

「農seed農life」の代表で、5月27日に食を問う映画の上映会を行った 鈴木 知子さん 金沢区平潟町在住 55歳

公開:2017年6月1日

  • LINE
  • hatena

いのちのもと、種を知って

 ○…安全で栄養価の高い食物を誰もがつくれることを示した映画”エディブル・シティ”そのものを、地元・金沢で実現させたい――。第一歩として区内で上映会を企画した。「住んでいる周りでつながりができれば」。自分の庭や街の空きスペースで、土地に合った野菜が育つ地域――そんな夢の種まきは始まったばかり。

 ○…東京都出身。元々「おいしいものを食べるのも、納得のいくものをつくるのも好きだった」。25年前に患ったバセドウ病が「生きる方向を変えた」。食事に玄米、生活に自然療法を取り入れるなど身体を考えたスタイルに徐々にシフト。興味は深まり「2人の娘を置き去りにしてアメリカで勉強したことも」と笑う。

 ○…野菜づくりへの関心を漠然と持ったまま、転機が訪れたのが2011年。天然酵母のベーグルをつくっていたカフェで、畑をつくりたいと話す客の輪に「私もやりたい」と加わった。草刈りすら分からない状態でのスタート。「土を触るだけで疲れるし、虫も触れなかった」。勉強会に通う中、「自分でつくるものしか安心できない」という講師の言葉が刺さった。「種は食のもと。一年中スーパーにある野菜は、どれだけ大変なことをして育ったんだろう」。知るほどにその大切さが分かるように。「大根だけでも100種以上ある。量産されたものも良いが、味も知らないような野菜を残さないと」。2年前にスペシャルシードマイスターの資格を取得。「体も土に慣れ、身土不二の意味がわかった」

 ○…「種のないところに命や生活はない」。NOと農をかけた「農seed農life」の名前で、今年3月から活動する。フィールドは畑。自然栽培にこだわり土からつくった朝比奈の畑では、本来の旬や大きさの”自然な”野菜が育つ。食材に気を使う飲食店での畑づくりや、一から育てた苗の販売なども少しずつ始まっている。「食べ物は自分でつくれる。それを皆にもっと知ってほしい」

金沢区・磯子区版の人物風土記最新6

中村 高久さん

磯子警察署の署長を務める

中村 高久さん

磯子区在勤 56歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

奈良 安剛さん

関東学院大学サッカー部の監督を務める

奈良 安剛さん

鎌倉市在住 41歳

4月4日

佐伯 隆道さん

金沢区佛教会の会長を務める

佐伯 隆道さん

金沢区富岡東在住 54歳

3月28日

境 領太さん

3月14日、都内開催の「起業家万博」で関東代表としてビジネスプランを発表した

境 領太さん

磯子区在住 39歳

3月21日

橋本 麻也加さん

根岸地区センターでマリンバの演奏を披露した

橋本 麻也加さん

磯子区中原在住 30歳

3月14日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook