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特養ホーム待機者、2割減 入所条件厳格化が影響

社会

掲載号:2017年6月8日号

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 横浜市内で特別養護老人ホームへの入居を希望する待機者は4273人(17年4月時点)と、3年前と比べ2割減少した。15年の制度改正により要介護1〜2の軽度者の入所が事実上困難になったことが影響している。

「軽度」を事実上除外

 特別養護老人ホームは費用の負担が少ないことから希望者が多く、数年待ちも珍しくない。介護費用の膨張を理由に、国が2015年から入所条件を原則「要介護度3以上」に引き上げると、全国で待機者が大幅に減少。横浜市でも3年前の5290人に対し、今年4月時点での待機者は4273人と2割減となった。

潜在需要は変わらず

 待機者減少について市は、サービス付高齢者住宅など介護施設の多様化や特養増床が進んだことなども要因のひとつと分析するが、要介護1〜2の比較的軽度な待機者は1495人から約7割減の492人と、入居条件厳格化の影響が色濃い。要介護1〜2でも認知症や家族による虐待など在宅生活が難しい場合は申込みが可能だが、ある社会福祉士は「諦めて有料老人ホームに行く人や、金銭的に難しい場合は在宅という選択を下す人も少なくない」と話す。

「諦めるしかない」

 市内在住で要介護2の母親がいる女性は「徘徊などの恐れもあるが、特養は諦めつつある。在宅のサービスをうまくやりくりして見ていくしかない」と吐露する。介護問題に詳しい淑徳大学総合福祉学部の結城康博教授は「介護度が軽くても在宅生活が難しい人は少なくない。こうした人たちが入所を諦めるケースも相当数ある。要介護1〜2の人は増えており、入所条件をせめて要介護2からにする見直しをするべき」との見解を示す。

増床計画3年で900床

 こうした状況下、市は今年度末までの3年間で特養老人ホーム900床を新たに整備する計画を進めているが、各施設が苦心する人材確保などの課題も残る。 市は要介護者の施設利用に関する相談窓口として、「高齢者施設・住まいの相談センター」(港南区)にコンシェルジュを配置し、個別案件の把握に取り組みたいとしており、「軽度の方々に関しても、まずはしっかりと現状を把握していきたい」と話している。

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